朝、同じ時間に目を覚ましても、空気の匂いや風の温度、空の明るさは少しずつ違っています。冬の澄んだ静けさ、夏の湿った香り、春や秋のやわらかな空気。その変化に気づくたびに、世界は毎日そっと表情を変えているのだと感じます。
私たちの心もそれと同じで、昨日の気分と今日の気分がまったく同じという日はほとんどありません。元気に動ける日もあれば、なんとなく気持ちが重い日もある。その揺れは悪いものではなく、生きているからこその自然なリズムです。
季節の移ろいに耳を澄ませるように、自分の中の小さな変化にも気づいていくと、日常の中に思いがけないワクワクがそっと顔を出してくれます。
毎日の中にある“変化”を感じることで、心は軽くなる
私は毎朝5時に目を覚ます習慣をずっと続けています。冬の5時はまだ真っ暗で、静けさの中に冷たい空気が張りつめています。夏になると同じ5時でも外はすでに明るく、窓を少し開けただけで、むっとするような湿気を含んだ風が部屋に流れ込んできます。どちらも決して同じ朝ではなく、季節が、空気が、匂いが、その日だけの表情を見せています。
こうした小さな変化を感じるようになったのは、毎日同じ時間に起きるようになってからです。夜明けの早さ、風のやわらかさ、遠くで聞こえる鳥の声。ほんの少しの違いなのに、「ああ、季節ってこんなふうに動いているんだ」と気づけるようになりました。この気づきが私にはとても心地よくて、まるで世界と優しくつながっているような不思議な安心感が生まれるのです。
そして、季節が少しずつ変わるように、私たちの心もまた、毎日静かに変化しています。昨日は軽やかに過ごせたのに、今日はなんとなく気持ちが冴えないこともあります。逆に、数日ずっと落ち込んでいたのに、朝起きた瞬間にふっと心が軽くなる日もあります。
私はスピリチュアル・占いの仕事をしているので、多くの方の心の揺れに触れる機会があります。でも、私自身も同じです。人間は“毎日まったく同じ状態”ではいられません。気分も体調も、いつも少しずつ揺れています。その揺れは本来とても自然なことで、悪いものでも、不安定さを感じて責めるべきものでもありません。
ただ、その変化を「良い」「悪い」と決めるのではなく、「今日はこういう気分なんだね」と静かに受け止めるだけで、心はふっと軽くなります。季節に対して「また寒くなったな」「今日は暖かいな」と感じるように、自分の心にも同じ優しさを向けていいのです。
そして、その日その日の状態を認めてあげると、不思議と心が柔らかくなり、少しだけ“いい気分”の方へと流れやすくなります。完璧に整える必要はありません。大切なのは、自分の変化を否定せず、そっと寄り添ってあげる姿勢なのです。
日々の中にある小さな変化に気づけた時、私たちは「今、この瞬間」を感じやすくなり、心の重さが自然とほどけていきます。変化は怖いものではなく、むしろ心を軽くしてくれるサインなのだと、毎朝の空気が教えてくれるのです。

ワクワクを見つけて育てると、人生は自然と豊かになる
自分の心が少し軽くなり始めると、日常の中に“ワクワクの種”がたくさん散りばめられていることに気づきます。特別なことをしなくても、ふとした瞬間にときめきを感じることがあります。それを丁寧に拾い上げていくと、心は自然といい方向へ流れていきます。
私が一番最初にワクワクを感じるのは、朝5時に窓を開ける瞬間です。寝ている間にこもっていた空気が、ひんやりした外の空気や湿った夏の匂いと入れ替わるあの少しの時間。季節ごとに変わる風の温度や香りを感じると、「今日も何かいいことがあるかもしれない」と、胸の奥が小さく弾むような感覚になります。このわずかな“ときめき”が、その日一日の気分を大きく左右することも少なくありません。
料理をする時も、私にとっては大切なワクワクの時間です。スーパーへ行くと、季節ごとに食材が変わっていて、それを眺めているだけで心が躍ります。夏のカラフルな野菜たち、秋の香り豊かな果物、冬に体を温めてくれる根菜類。それらを見ていると「今日はどんな料理にしよう」と自然と創作意欲が湧いてきます。料理は手間がかかる時もあるけれど、実はワクワクの宝庫なのです。
また、私は海外ドラマや日本のドラマを観るのも好きで、新しい作品を見つけるたびに心がふわっと明るくなります。ドラマの世界に触れると、自分の知らない人生や景色が流れ込んできて、まるで別の世界を旅しているような気持ちになるのです。忙しい日でも、少しだけ画面を開くと、その日抱えていた重さがするりと軽くなることがあります。
そして語学の勉強も、私にとって大きなワクワクです。英語とイタリア語を学んでいますが、新しい単語を覚えたり、映画のセリフがふと分かったりすると、胸の中で小さな灯りがポッと灯るような感覚があります。言葉を学ぶことは終わりのない旅のようで、その分、いつまでもワクワクし続けられるのです。
ワクワクは、必ずしも大きな夢や遠い未来の話である必要はありません。むしろ、日常の中にある小さな喜びを見つけ、それを心の中でそっと育てていくこと。それが人生全体を明るく照らしてくれます。
そして、ワクワクを追いかけていくと、思いもしなかった方向へ人生が開いていくことがあります。クライアントさんの中にも、子供の頃に好きだったことを再開して、そこから新しい人間関係や仕事につながった方がいました。好きなこと、心が動くことは、自然と未来への道しるべになっていくのです。
あなたの毎日の中にも、必ずワクワクは潜んでいます。小さくても構いません。その一つひとつを大切にしていくことで、人生は静かに、でも確実に豊かさへと向かっていきます。
私たちの日常は、時に忙しさに追われ、心の動きに気づく余裕がなくなることもあります。でも、ほんの少し立ち止まって耳を澄ませてみると、空気の変化や自分の内側の揺らぎが、静かにメッセージを届けてくれていることがあります。
その小さなサインを大切にすると、心は自然とあたたかくほぐれていき、思いがけないワクワクがそっと姿を見せてくれます。
特別なことをしなくても、日常の中にある微かなときめきに気づくだけで、人生は少しずつ優しい色を帯びていきます。今日はどんな風の匂いがするだろう。どんな気持ちが心の中に芽生えるだろう。そんなふうに日々を味わうことで、あなたの世界は静かに、そして豊かに広がっていくはずです。
どうか、あなたの毎日にも、小さくてあたたかいワクワクがそっと寄り添いますように。
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