ある日、母が突然「胸が痛い」と言って救急車で運ばれました。
そのときは幸い大きな問題はなく、その日のうちに帰宅できました。けれども3日後、今度は過呼吸になり、体が震え、焦点も合わない様子に。あまりのことに私のほうが動揺してしまい、また救急車を呼んでしまいました。
驚いたことに、来てくださった救急隊の方が前回と同じメンバーで、「3日前も呼びましたよね…」と少し笑いながらも、真剣に対応してくださいました。
検査の結果は、今回も異常なし。家族としてはホッとしましたが、母本人は「こんなに苦しいのに、何も悪くないなんて」と、不安が増したようでした。
翌日、たまたま同じ病院で外来の予約が入っていたので再度検査を受けましたが、やはり問題なし。
そこで私は、母の症状をネットで調べてみたんです。すると、「自律神経失調症」という言葉にたどり着きました。
喉のつかえ感、過呼吸、便秘や下痢のくり返し、頭痛、関節の痛み……どれも母の症状にぴったり。当てはまりすぎて、思わず「これだ」と感じました。
おそらくお医者さんもそう感じていたのでしょう。でも「自律神経失調症」は正式な“病名”ではなく、“状態”を表す言葉。だから診断としては伝えづらいのかもしれません。
自分で「そうかもしれない」と気づき、心療内科などで相談していくしかないのだと思います。
母にその話をすると少し怖がりました。でも私は伝えました。「怖がることじゃないよ。誰にでもそういう時期はあるから」と。
自律神経は、心と体のバランスをとる大切な架け橋。だからこそ、ストレスと上手に付き合うことが大事なんですよね。
では、娘として私にできることは何だろう?
無理に励ますよりも、一緒に“いい気分”で過ごせる時間を増やすこと。
たとえば、ゆっくりおしゃべりしたり、美味しいものを食べに行ったり。小さな旅行で気分転換をしたり。
そんな時間が、何よりの薬になる気がします。

宇宙の法則でも「いい気分でいると幸せを引き寄せる」と言われます。
でも、人によっては「いい気分でいよう」と頑張ること自体がストレスになることもあります。
だからこそ、「無理にポジティブにならなきゃ」と思わずに、自分なりの方法でストレスを解消するのが一番なんだと思います。
ストレスを和らげる方法は人それぞれです。
ハイキングでも、カフェでのんびりするのでも、映画を観るのでもいい。
大事なのは「自分が心地いい」と感じられる時間を持つこと。
きっとそれが少しずつ自律神経を整えることにつながっていくのだと、そう思っています。
私は以前、ある小説を読んで思い切り泣きました。読みながら涙が止まらなくて、読み終わったあと、胸の奥に溜まっていた何かがスッと溶けていくような感覚になりました。
まるで心の中をデトックスしたような、そんな爽快感。翌朝は不思議なくらい気持ちが軽くなっていたんです。
そのとき、「涙って、ちゃんと心を癒す力があるんだ」と実感しました。
感動して泣くことには、“涙活(るいかつ)”という名前があるそうです。
泣くことでストレスホルモンが減り、自律神経が整いやすくなる、と聞いたことがあります。つまり、“涙活”は心と体のバランスを整える立派なセルフケアなんです。
頑張らずにできる、やさしいメンテナンス方法ですね。
私がそのとき読んで、深く心を揺さぶられたのが 『サヨナライツカ』(辻仁成 著) です。
この作品は、愛することの切なさ、美しさ、そして“生きる”ということの意味を静かに問いかけてくる物語。
読み進めるうちに、自分の中に眠っていた感情が呼び起こされ、気づいたら涙が止まりませんでした。
そして、読了後にふっと感じたのは、「人を愛するって、こんなにも尊いことなんだ」という温かい余韻。
まさに、“心を整える一冊”だと感じました。
もし最近、心や体が少し疲れているなと感じる方がいたら、ぜひこの本を手に取ってみてください。
静かに流れる時間とともに、心の奥が優しくほぐれていくと思います。
涙が流れたあとには、不思議と呼吸が深くなり、自律神経のバランスも整いやすくなる。そんな“癒しの時間”を、自分にプレゼントしてあげてください。
※リンク先では電子書籍版も選べます。
心と体は、いつもつながっています。
泣くこと、笑うこと、感じること――それらすべてが、私たちの“生きる力”を整える大切な行為。
そして、自分をいたわる時間を少しでも持つことが、何よりの回復への第一歩なのだと、母を見て、改めて感じました。
※この記事は、私と母の実体験をもとにした個人の感想です。専門的な診断や治療については、医療機関へご相談ください。
沙耶美のスピリチュアルカウンセリングはこちら







