私たちは毎日、たくさんの出来事の中で生きています。同じ出来事が起きていても、「楽しい一日だった」と感じる人もいれば、「なんだか疲れただけだった」と感じる人もいます。その差を生んでいるものは、能力でも運でもなく、実はとても身近なものです。それが「思い込み」や「妄想」と呼ばれる、頭の中の受け取り方です。
多くの人は「思い込み」や「妄想」を、どこか悪いもの、現実逃避のように感じがちです。でも実際には、私たちは毎日、無意識にたくさんの思い込みを使って生きています。そしてその中身次第で、感じる幸せの量は大きく変わっていきます。
ここでは、思い込みがどのように心を軽くし、日常の中で自然に幸せを増やしていくのかを、できるだけ具体的にお話ししていきます。
幸せを感じる脳は「事実」より「受け取り方」に反応する
私たちの脳は、とても正直です。実は「事実そのもの」よりも、「どう受け取ったか」に強く反応します。たとえば、好きな人と同じ空間にいて、「今、目が合ったかもしれない」と感じた瞬間、胸がふっと温かくなった経験はありませんか。
あとから考えれば、ただ視線が重なっただけかもしれません。それでも、その瞬間に心が明るくなったのは事実です。この時、脳は「嬉しい」「楽しい」という感情をしっかり受け取っています。つまり、脳にとってはそれが勘違いかどうかは、あまり重要ではないのです。
この仕組みは、幸せになる考え方ととても相性がいいです。なぜなら、「うれしいかもしれない」「楽しい気がする」という思い込みがあるだけで、心と体は本当にポジティブな状態に入るからです。
心が前向きになると、自然と姿勢が良くなったり、表情が柔らかくなったりします。すると、周りの人からの反応も少しずつ変わっていきます。これが、引き寄せと呼ばれる現象の、とても現実的な正体です。
思い込みが行動を変え、行動が現実を動かす
「どうせ私なんて」と思っている時と、「なんとかなる」と思っている時では、同じ状況でも取る行動がまったく違います。これは気持ちの問題ではなく、行動の質の違いです。
たとえば、「今日は良い一日になりそう」と思い込んで朝を迎えた日は、自然と人に挨拶をしたり、少し丁寧に仕事をしたりします。その小さな行動が積み重なることで、周囲との関係がスムーズになり、結果として「やっぱり良い一日だった」と感じやすくなります。
逆に、「きっと嫌なことが起きる」と思い込んでいると、表情が硬くなり、必要以上に警戒してしまいます。その結果、チャンスに気づかなかったり、人との距離ができたりしてしまいます。
ここで大切なのは、完璧に前向きでいる必要はないということです。大きな自信や強いポジティブ思考はいりません。「少し良くなるかもしれない」「悪くはならなさそう」くらいの軽い思い込みで十分です。
その軽さこそが、毎日を無理なく幸せに近づけるコツです。
妄想は現実逃避ではなく「心の準備運動」
妄想という言葉には、少しネガティブな印象があるかもしれません。でも、現実的に見て、妄想は心のリハーサルのようなものです。
たとえば、「うまく話せたらいいな」「喜んでもらえたら嬉しいな」と頭の中で想像することは、実際の行動をスムーズにします。脳は、イメージしたことと実際に体験したことを、はっきり区別できません。そのため、妄想で良いイメージを持つだけで、緊張が和らぎ、行動しやすくなります。
これは仕事でも、人間関係でも同じです。幸せな妄想をしている人は、自然と余裕のある行動を取りやすくなります。その余裕が、結果として良い流れを作っていきます。
引き寄せとは、特別な力ではありません。妄想によって心が整い、行動が変わり、その積み重ねが現実を少しずつ動かしていく。その連続が、私たちが「幸せになってきた」と感じる正体です。
最後に
思い込みや妄想は、現実を歪めるものではありません。むしろ、現実を生きやすくするための、とても実用的な道具です。大切なのは、「信じ込みすぎないこと」と「楽しむこと」です。
小さな幸せを先に感じてみる。うまくいく未来を軽く想像してみる。それだけで、日常の見え方は確実に変わっていきます。
今日から、少しだけ自分に都合のいい思い込みを許してみてください。その積み重ねが、気づいたときには「幸せになっている自分」へとつながっています。無理なく、自然に、毎日はちゃんと変わっていきます。
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