「私、何がしたいんだろう」「本当はどうしたいのか分からない」
そんなふうに感じる瞬間は、誰にでもあります。忙しい毎日の中で、気づかないうちに周囲の期待や空気を優先し、自分の気持ちを後回しにしてしまうからです。
本音が見えなくなったときに必要なのは、特別な能力でも、難しい考え方でもありません。ほんの少し、自分との向き合い方を変えるだけで、心は驚くほど軽くなります。
考え続けるほど、本音は遠ざかる
私がまだ「自分と向き合う」ということを学び始めた頃、大きな勘違いをしていました。それは「たくさん考えれば答えが出る」と思い込んでいたことです。
実際には、考え続けるほど迷いは深くなります。頭の中で同じことを何度も繰り返し、メリットとデメリットを並べ、結論が出ないまま時間だけが過ぎていく。これでは心が疲れてしまいます。
考えるという行為は、頭の中で一方的に情報を処理する作業です。誰かに話すわけでもなく、自分の気持ちを整理する視点も持てないため、堂々巡りになりやすいのです。
この状態が続くと、「自分の本音が分からない」という感覚が強くなります。実はこれは、自分がダメなのではなく、向き合い方が合っていないだけなのです。
自分に問いかけると、答えは自然に出てくる
そこで大切になるのが「自分に問いかける」という姿勢です。
問いかけるとは、自分を相手に会話をすること。頭の中で考え込むのではなく、言葉として気持ちを引き出していきます。
たとえば、ランチで迷ったとき。
考えるだけだと「昨日もこれを食べた」「こっちはカロリーが高い」と情報が増えるばかりです。
でも問いかけると、「私は今、何が食べたい?」「それを選んだら、どんな気分になる?」と、気持ちに焦点が当たります。
このやり取りをするだけで、決断が驚くほど早くなります。
それは小さな選択でも同じで、問いかける習慣がある人ほど、自分の本音を見失いません。
自分と向き合う時間とは、特別なことをする時間ではなく、こうした小さな対話の積み重ねなのです。
恋や人生に迷ったときほど効果が出る
この方法が特に力を発揮するのが、恋や人生の選択に迷ったときです。
「嫌われたくない」「失敗したくない」という気持ちが強いと、どうしても他人の目を基準に判断してしまいます。そうなると、本音はどんどん奥に隠れてしまいます。
そんなときは、「私はどうしたい?」「この選択をしたら、心は楽になる?」と問いかけてみてください。
正解か不正解かではなく、今の自分が安心できるかどうかを基準にします。
問いかけを続けていくと、自分の中に一貫した答えがあることに気づきます。
それは派手な願望ではなく、「無理をしない」「笑っていられる」「安心できる」といった、とても現実的な感覚です。
本音は意外とシンプルで、静かに存在しています。ただ、聞いてもらう機会が少なかっただけなのです。
最後に
本音が分からなくなるのは、あなたが弱いからでも、迷いやすい性格だからでもありません。
これまで一生懸命、周囲に合わせて生きてきた証です。
これからは、少しだけ自分と向き合う時間を増やしてみてください。
考え込むのではなく、自分に問いかける。
その積み重ねが、決断力を育て、人生の選択を楽にしてくれます。
「私の本音はどこにあるの?」と悩む日々は、やがて終わります。
答えはいつも、あなたの中にあります。
ただ、やさしく声をかけてあげるだけでいいのです。
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