人は誰でも、過去に傷ついた経験や、忘れたいのに忘れられない出来事をひとつやふたつ、心の中に抱えています。
ふとした瞬間に思い出して胸が苦しくなったり、「どうしてあんなことが起きたのだろう」と自分を責めてしまったり。
一方で、同じような経験をしているはずなのに、少しずつ過去を手放し、軽やかに前へ進んでいる人もいます。
この違いは、性格の強さや弱さではありません。
努力の量でも、時間の長さでもないのです。
過去を手放せる人と、手放せない人のあいだには、とても静かで、でも決定的な「視点の違い」があります。
ここからは、その違いをやさしくほどきながら、あなたの心にそっと光を当てていきます。
過去を手放せない人は「過去の自分を守ろうとしている」
過去を手放せない人は、弱いわけでも執着が強いわけでもありません。
むしろ、とても優しく、真面目で、一生懸命な人が多いのです。
心の奥をのぞいてみると、そこにはこんな想いがあります。
「あの時の自分は間違っていなかった」
「傷ついた自分を、誰かにわかってほしい」
「同じことを繰り返さないように、忘れてはいけない」
つまり、過去を握りしめているのは、過去の自分を守るためなのです。
手放すという行為が、「あの頃の自分を否定すること」や「無かったことにすること」のように感じてしまう。
だから、心が無意識にブレーキをかけます。
過去を手放せない状態とは、痛みの中に留まっているのではなく、
「あの時の自分を、今も必死に抱きしめている状態」なのだと、私は感じます。
守護天使の光が見せてくれるビジョンでも、
手放せない人の魂のそばには、いつも小さな自分の影が立っています。
それは責められる存在ではなく、守られている存在です。
過去を手放せる人は「意味を未来に置いている」
一方、過去を手放せる人は、出来事そのものを忘れたわけではありません。
傷がなかったことにしたわけでも、感情を無理に切り替えたわけでもないのです。
この人たちが自然にできていることは、とてもシンプルです。
出来事の意味を、過去ではなく未来に置いているのです。
「あの経験があったから、私は人の痛みに気づけるようになった」
「だから、これからは自分を大切にする選択ができる」
「もう同じ場所には戻らないと、決められた」
こうして、過去を「学び」として未来に預けることで、
心は自然と前を向きます。
守護天使から伝わってくる言葉も、とても静かです。
「その出来事は、もう役目を終えました」
「あなたは、次の景色を見に行っていい」
過去を手放せる人は、強いのではなく、
もう十分に感じきった人なのです。
決定的な違いは「過去に意味を求め続けるか、光を当てて送り出すか」
では、過去を手放せる人と手放せない人の決定的な違いは何なのでしょうか。
それは、過去に対して「答え」を求め続けているかどうかです。
手放せない人は、心の中で何度も問いかけます。
「なぜ、あんなことが起きたの?」
「本当の理由は何?」
「私が悪かったの?」
けれど、過去は沈黙したまま、完全な答えを返してくれることはありません。
だから、問い続けるほど、心は同じ場所を回り続けます。
手放せる人は、ある瞬間にこう気づきます。
「もう、この問いに答えはなくていい」
「私は十分に苦しんだし、十分に向き合った」
そして、過去に光を当て、そっと送り出すのです。
否定もせず、執着もせず、「ありがとう」と心の中で言いながら。
これは諦めではありません。
自分を未来へ進ませる、深い自己愛です。
過去を手放すとは、忘れることではなく「自分を今に戻すこと」
過去を手放すことは、記憶を消すことではありません。
感情を無理に上書きすることでもありません。
それは、意識を「過去」から「今」に戻してあげること。
そして、今の自分がちゃんと生きていると認めてあげることです。
もし今、あなたがまだ過去を手放せないと感じているなら、
それは、あなたの心がまだ優しさを必要としているサインです。
焦らなくて大丈夫です。
守護天使の光は、いつもこう伝えてきます。
「手放す準備は、あなたの心が決めるもの」
「無理に進まなくていい」
過去を手放せる人になるというのは、
新しい自分に生まれ変わることではありません。
本来の自分に、そっと戻っていくことなのです。
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