親との関係は、私たちが思っている以上に、人生の土台に深く影響しています。
とくに「親の期待に応えなければ愛されない」「ちゃんとした自分でいなければ価値がない」と感じながら育った人ほど、大人になってからも心のどこかで息苦しさを抱えやすくなります。
私自身、40代に入ってから、自分の人生なのに、なぜかいつも「誰かの顔色」を見て決断していることに気づきました。その奥をたどっていくと、静かに浮かび上がってきたのが、親の影響でした。
この気づきが、私にとって大きな転機になったのです。
親の影響が、気づかないうちに心を縛っている
親の影響は、とても自然に、無意識のうちに私たちの中に入り込みます。
特に、愛情が条件付きだった場合、「頑張らないと認めてもらえない」「期待に応えられない自分には価値がない」といった思い込みが、心の深いところに根づきます。
私がカウンセリングで出会ってきた方の多くも、「自分に自信が持てない」「人間関係で無理をしてしまう」という悩みを抱えていました。その背景を丁寧に見ていくと、ほとんどの場合、親の影響が静かに作用しています。
親の期待を優先する癖がつくと、自分の本音が分からなくなります。
「本当はどうしたいのか」よりも、「どうすれば怒られないか」「どうすれば認められるか」を選び続けてしまうのです。
その結果、自己肯定感が揺らぎやすくなり、大人になってからも生きづらさとして残ります。
自己肯定感を育て直す、小さな実践
自己肯定感は、生まれつき決まるものではありません。
たとえ親の影響で傷ついたとしても、大人になってから、いくらでも育て直すことができます。
私が実際に行ってきたのは、とてもシンプルなことでした。
毎晩、寝る前に目を閉じて、「今日の自分を否定しない」と心の中でつぶやく。
できなかったことより、できたことに、そっと光を当てる。
それだけです。
最初は、違和感しかありませんでした。
でも、続けていくうちに、不思議と心が緩み始めました。
「そのままでも大丈夫」という感覚が、少しずつ内側に広がっていったのです。
このプロセスで大切なのは、無理に前向きにならないこと。
ネガティブな感情が出てきたら、「そう感じている自分がいる」と、ただ認めてあげる。
それだけで、自己肯定感は静かに回復していきます。
内なる平和は、親を変えなくても見つかる
親との関係を癒すというと、「親を許さなければ」「分かり合わなければ」と思いがちです。
でも、内なる平和は、必ずしも親を変えることで得られるものではありません。
あるとき瞑想中に、私の前に「柔らかな光」が広がるビジョンが現れました。
その光の中で、はっきりとした言葉が心に届いたのです。
「あなたの人生は、もうあなたのものです」と。
その瞬間、胸の奥にあった重たい何かが、すっとほどけました。
親の影響を否定するのでもなく、責めるのでもなく、
「影響はあった。でも、これからどう生きるかは私が選ぶ」
そう思えたとき、内なる平和が戻ってきたのです。
親との距離感を見直すことも、立派な癒しです。
無理に分かり合おうとせず、自分の心が安心できる距離を選ぶ。
それは、冷たい選択ではなく、自分を大切にする選択です。
親の影響は、確かに私たちの人生に影を落とします。
けれど、それは一生続く呪いではありません。
自己肯定感は、今この瞬間から育て直せます。
内なる平和は、外側の誰かが変わらなくても、あなたの内側で見つけることができます。
光を当てる場所を、少しずつ「他人」から「自分」へ戻していく。
その積み重ねが、心を自由にし、人生をやさしく整えてくれます。
あなたの人生は、あなたのものです。
その事実に気づいたとき、世界の見え方は、静かに、でも確実に変わり始めます。
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