大切なものを失ったとき、胸の奥にぽっかりと穴が空いたような感覚に包まれることがあります。朝起きた瞬間から気持ちが重く、何をしていても心が追いつかない。そんな喪失感は、誰にでも起こる自然な心の反応です。
けれど、その感情に長く囚われ続けると、心だけでなく体や日常のリズムにも影響が出てしまいます。無理に忘れようとする必要はありません。ただ、少しずつ「手放す方向」へ意識を向けていくことで、心は静かに回復していきます。
喪失感と向き合い、心を軽くするための第一歩
喪失感を感じたとき、まず大切なのは「感じてはいけない」と否定しないことです。私は以前、身近な存在を失ったあと、強くならなければと思い、悲しみを押し込めて過ごしていました。でも、夜になると理由もなく涙が出て、眠れない日が続いたのです。
そこで意識的に取り入れたのが、人と笑う時間でした。特別なことを話さなくても、カフェで他愛もない会話をするだけで、心がふっと緩む瞬間が生まれます。特に家族ではなく、安心して弱さを見せられる友人との時間は、喪失感で固くなった心をやさしくほぐしてくれました。
もうひとつ効果的だったのは、新しい趣味を始めることです。私は軽いウォーキングから始めました。体を動かすと呼吸が深くなり、思考が今この瞬間に戻ってきます。髪型を変えたり、服の色を少し明るくするだけでも、「変化を受け入れている自分」を感じられ、喪失感から一歩離れる助けになります。
喪失感を深めてしまう行動に気づく
喪失感が強いとき、人は無意識に心を埋めようとします。甘いものを食べ続けたり、夜遅くまで一人で悲しい映画を観たりするのも、そのひとつです。私も一時期、感情を感じないようにするために食に走った経験があります。けれど、後に残ったのは体の重さと、余計に増した虚しさでした。
また、一人旅も注意が必要です。静かな場所で自分と向き合える反面、喪失感が強い時期には、思考が内側に向きすぎてしまうことがあります。誰かと景色を共有し、「きれいだね」と言葉を交わすだけで、心は現実とつながり直します。
大切なのは、「今の自分は何をすると少し楽になるか」を観察することです。喪失感を無理に消そうとせず、深めてしまう行動に気づくだけでも、心は守られます。
喪失感を癒すスピリチュアルな実践を日常に取り入れる
喪失感を手放す方法として、スピリチュアルな実践はとても穏やかで力強い支えになります。おすすめなのは、1日数分の瞑想です。静かに目を閉じ、呼吸に意識を向けるだけで十分です。思考が浮かんできても、否定せず流していく。その繰り返しが、心に余白を取り戻します。
さらに、アファメーションも有効です。声に出さなくても、心の中で「私は守られている」「私はゆっくり癒えている」と語りかけてみてください。言葉は意識を整え、喪失感で揺れる心を安定させてくれます。
そして、自然の中で過ごす時間。公園を歩いたり、空を見上げたりするだけでも、体は安心を思い出します。自然は何も求めず、ただそこに在る存在です。その在り方に触れることで、喪失感で疲れた心も「そのままでいい」と感じられるようになります。

喪失感は、やさしさに変わっていく
喪失感は、決して弱さではありません。それだけ大切に思えるものがあった証です。手放すとは、忘れることではなく、その経験を抱えたまま前へ進むことです。
友人との笑顔、新しい小さな習慣、瞑想やアファメーション。こうした積み重ねが、喪失感を少しずつ癒し、心に静かな光を戻してくれます。あなたの内側には、回復する力がもともと備わっています。
焦らなくて大丈夫です。今日より明日、ほんの少し心が軽くなる。その積み重ねが、やがて穏やかな日常を連れてきます。あなたは一人ではありません。そのことを、どうか忘れないでください。
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