現実がつらいと感じるとき、人はどうしても「この状況を何とかしたい」「ここから抜け出したい」と思います。周りの人がうまくいっているように見えて、「どうして私だけこんな思いをしているのだろう」と感じてしまうことも、決して珍しいことではありません。
実際、カウンセリングの場でも、そうしたお気持ちをたくさんお聞きします。そして、そのとき守護天使たちから必ず伝えられるのが、「心の在り方を変えることが大切」というメッセージです。
なぜ、心の在り方なのでしょうか。
それは、宇宙の法則として「心の状態と同じ質の現実が現れる」という、とてもシンプルで、そして揺るがない仕組みがあるからです。どれだけ外側を変えようとしても、内側が変わらなければ、現実は同じテーマを繰り返します。逆に言えば、心の在り方が変わると、自然と現実も変化し始めるのです。
心の在り方を変えるとは、我慢することではない
ここで大切なのは、「心の在り方を変える=感情を抑えること」ではない、という点です。
我慢や抑圧は、心の在り方を整えることとはまったく別ものです。
宇宙が伝えてくる「心の在り方を変える」という言葉は、感情を押し込めることではなく、放出すること、手放すことを意味しています。
たとえば、何年も前に強い怒りを感じた出来事があったとします。もう思い出すこともなく、「忘れた」「もう許した」と感じているかもしれません。でも、脳や心は、その感情をしっかり覚えています。ふとしたきっかけで、突然そのときの怒りがよみがえった経験はありませんか。
顕在意識では忘れているつもりでも、前意識や潜在意識の近くには、まだ手放されていない感情が残っています。怒りは怒りのまま存在し続け、その状態が長く続くと、現実に「重さ」として現れてきます。人間関係の停滞や、同じ問題の繰り返し、なぜかうまくいかない流れなどがその例です。
だからこそ、心の在り方を整えることが必要になります。
怒りの奥にある本当の気持ちに気づく
怒りという感情は、とても表面的なものです。その奥には、悲しみや悔しさ、「本当はこうしてほしかった」という願いが必ず隠れています。
認めてほしかった。
大切に扱ってほしかった。
一緒に喜びを分かち合いたかった。
そんな素直な気持ちが叶わなかったとき、人は悲しみを感じ、やがて怒りに変わります。怒りは、たくさんのネガティブな感情が重なり合った結果なのです。
心の在り方を変えるためには、まずその感情を外に出してあげることが必要です。おすすめなのは、ノートに書き出すこと。きれいな言葉でなくて構いません。「むかつく」「悲しい」「悔しい」、そのまま書いて大丈夫です。書くことで誰かを傷つけることはありませんし、むしろ書かずに抱え込むほうが、自分を傷つけてしまいます。
宇宙が「やってはいけない」としているのは、人を傷つけることです。そして、その「人」には、自分自身も含まれています。怒りを抱え続けることは、自分を責め続けることと同じなのです。
ノートワークで心の在り方を少しずつ整える
感情を書き出したら、次のステップに進みます。
左のページに怒りや出来事、右のページに「もしこうだったら、怒らなかったかもしれない理想の形」を書いてみてください。
さらに、「本当はどうしてほしかったのか」「自分はどうしたかったのか」を深く掘り下げていきます。そのときに出てくる感情も、すべて書き出します。怒りが残っていればそれも書いていいですし、少し気持ちが緩んだなら、その変化も書いてください。
そうしていくと、「どうしても許せないポイント」が見えてきます。実はその多くが、自分への後悔や、自分の弱さと結びついています。「あのとき、もっとこうできたはず」「私はここが苦手」という思いです。
最後に、その後悔や弱点を書き出し、そこに花丸をつけてください。
これは自分を甘やかすためではありません。「完璧じゃなくてもいい」「それでも大丈夫」と、自分を許すための大切な作業です。
心の在り方は、一日で変わるものではありません。ひとつずつ、時間をかけてで大丈夫です。

心の在り方が変わると、見える世界が変わる
こうして心の在り方を整えていくと、同じ出来事でも、受け取り方が変わってきます。以前はネガティブにしか見えなかったことが、学びや気づきとして感じられるようになります。
新学期の始まりに、自然と前向きな気持ちになった経験はありませんか。同じ学校、同じ教室でも、心の状態が違うだけで、世界はまったく違って見えます。
心が変わると、視点が変わり、現実の感じ方がやさしくなります。
それが、幸せになるために心の在り方を変える理由です。
人の心は複雑です。でも、丁寧に向き合えば、必ず自分なりの答えが見えてきます。焦らず、比べず、少しずつ進んでいきましょう。
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