少し前の私は、気づくといつも誰かの都合を優先していました。
頼まれると断れない。
期待されると応えたくなる。
それは「優しさ」だと思っていたし、「そうしないと嫌われる」と、どこかで信じていたからです。
けれど、ある日ふと立ち止まったとき、胸の奥にぽっかりとした空白を感じました。
頑張っているのに満たされない。
人の役に立っているはずなのに、心が疲れている。
この感覚こそが、自分を後回しにし続けてきたサインでした。
他人のニーズを優先する生き方は、一見すると美徳に見えます。
けれど、それが続くと、自分の感情や本音が見えなくなり、自己肯定感が少しずつ削られていきます。
特に恋愛では、「尽くすこと=愛」と思い込みやすくなります。
相手に合わせるほど安心してもらえる。
我慢するほど関係が続く。
そう信じてしまうと、知らないうちに自分を大切にする感覚を失ってしまうのです。
自分を優先することは、わがままではありません
「自分を優先する」と聞くと、どこか後ろめたさを感じる方も多いと思います。
でも、それはわがままではありません。
それは、自分の心に正直になるということです。
私が最初にやったのは、とても小さなことでした。
疲れている日は、無理に予定を入れない。
気が進まない誘いには、「今回はお休みします」と伝える。
最初は胸がざわざわしました。
嫌われないかな。
冷たいと思われないかな。
でも、不思議なことに、境界線を引いたことで関係が壊れることはありませんでした。
むしろ、心に余裕が生まれ、相手にも穏やかに接することができるようになったのです。
境界線は、自分を守るための壁ではなく、安心して人と関わるための土台です。
仕事とプライベートを分ける。
心が疲れているときは休む。
これらはすべて、自分を大切にする行動です。
自分を優先する勇気を持つことで、自己肯定感は少しずつ回復していきます。
「私は私の気持ちを大事にしていい」
そう思えるようになると、人間関係の質が変わり始めます。
自分を満たすと、幸せは自然に広がっていく
自分を優先するようになってから、私はある変化に気づきました。
人に与える優しさが、無理のないものになったのです。
以前は、疲れていても笑顔を作っていました。
今は、元気なときに、心からの言葉をかけられます。
自分が満たされている状態で人と関わると、関係はとてもシンプルになります。
我慢ではなく、選択になる。
犠牲ではなく、分かち合いになる。
恋愛でも同じです。
どちらか一方が耐える関係ではなく、互いのニーズを尊重できる関係へと変わっていきます。
これは、自分を大切にすることを許した人だけが体験できる感覚です。
家族や友人との時間も、質が変わります。
短い時間でも、心が通う。
無理に頑張らなくても、自然に笑顔になれる。
幸せは、外から頑張って引き寄せるものではありません。
自分の内側を整えたとき、静かに流れ込んでくるものです。
自分を大切にする勇気は、人生を大きく変える第一歩です。
そしてそれは、誰かのためではなく、あなた自身のために持っていいものです。
まとめ
他人を優先し続ける生き方は、知らないうちに自己肯定感を下げ、心を疲れさせてしまいます。
けれど、自分を大切にすると決め、境界線を引くことで、心は驚くほど軽くなります。
自分を満たすことは、周囲を遠ざけることではありません。
むしろ、より深く、やさしく人とつながるための準備です。
あなたがあなたを大切にした瞬間から、幸せは静かに動き始めます。
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