失恋の痛みというのは、本当に深いものです。
どんなに前向きな人でも、愛する人を失った瞬間、心の一部が剥がれ落ちるような感覚になるのではないでしょうか。
あのときの私も、まさにそうでした。
どれだけ時間が経っても、相手の笑顔や声がふと浮かんでしまう。
「もう終わった」と頭ではわかっているのに、心がどうしても追いつかない。
そして気づけば、心のどこかで“もしかしたらまたやり直せるかも”と、復縁を望んでしまう自分がいました。
でも、心の奥ではちゃんとわかっていたんです。
「もうこの関係は終わっている」と。
それでも、傷ついている自分を見つめるのが怖くて、その痛みを見ないようにしていました。
仕事を詰め込み、人に会い、楽しいふりをして過ごしても、夜になると涙がこぼれる。
そんな自分を「情けない」と責めて、さらに心が疲れていく――まるで出口のない迷路のようでした。

傷を受け入れた瞬間、癒しが始まる
ある日、ふと心の中で小さな声が聞こえました。
「もう、泣いていいんだよ」と。
その声はまるで守護天使のささやきのようで、私はその瞬間、泣くことをやめられませんでした。
涙は止まらなかったけれど、不思議と心の中の何かが少しずつ解けていくような感覚がありました。
それまでは、泣くことは“弱さ”だと思っていたんです。でも今では、泣くことこそが本当の強さだと感じています。
感情を押し込めたままでは、心の傷は癒えません。悲しみや寂しさを素直に流すことが、心の癒しの第一歩です。
私はそれから、自分を責めるのをやめました。
「こんなに悲しいんだね」「よく頑張ってきたね」と、自分に声をかけるようになりました。
泣いてもいいし、立ち止まってもいい。
そうやって心を抱きしめていくうちに、少しずつ呼吸が楽になっていったのです。
自分を幸せにする意識が、心を軽くする
不思議なことに、心が少しずつ穏やかになってくると、今まで見えなかったことが見えてきます。
あれほど執着していた相手のことが、ある日を境に遠く感じるようになるのです。
「もう好きではないかもしれない」――その瞬間、心が軽くなり、空気が変わりました。
これは、失恋を“乗り越えた”のではなく、自分を幸せにする意識を取り戻したということ。
自分の人生を、他人の愛で埋めるのではなく、自分の愛で満たす。
その感覚が芽生えたとき、魂のステージがひとつ上がるように感じました。
私は小さなことから始めました。
- 朝、好きな音楽を流して心地よく目覚めること。
- お気に入りのカップでお茶を飲むこと。
- 好きな香りのハンドクリームを塗って「いい匂い」と感じる瞬間を大切にすること。
そんな日常のひとつひとつが、私を「今」に戻してくれました。
そのうち、心の奥に眠っていた本当の私が顔を出し始めました。
「私は本当はこうしたかった」「こんな生き方がしたかった」
そう思えるようになったとき、失恋という痛みが、私を自由にしてくれていたのだと気づいたのです。
悲しみを我慢しないことが、人生を広げていく
スピリチュアルな視点から見れば、失恋は“魂の再誕生”のような出来事です。相手との関係の終わりは、あなたの内側の成長のはじまりでもあります。
魂は常に、より高い波動へと進化しようとしています。その過程で、古い愛の形が壊れることもあるのです。
だからこそ、泣くことを我慢しないでください。悲しみを感じる自分を、恥ずかしいと思わないでください。
その涙は、魂を浄化し、次の幸せを迎える準備をしている証です。
無理に元気になろうとしなくても大丈夫。泣いて、沈んで、立ち止まって――それでいいんです。傷ついた自分を受け入れたとき、あなたの人生は必ず広がりを見せます。
そして、ある日ふと笑えるようになったとき、あなたはきっと思うでしょう。
「あの失恋があったから、今の私がいる」と。
それは、あなたが痛みを恐れず、自分の心に光を当ててきた証なのです。
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