「自分をちゃんと愛しているつもりなのに、なぜか人間関係がうまくいかない」「周りから大切にされていない気がする」。
こんな声を、私はこれまで何度も耳にしてきました。見た目も整っていて、考え方も前向き。自分を大事にしているように見えるのに、なぜか孤独を感じてしまう。その違和感の正体は、実はとても現実的で、日常の中に隠れています。
この記事では、「自分を愛する」「周囲から愛されない」「自己肯定感」という3つの視点を軸に、なぜそのズレが起きるのか、どうすれば自然に人とのつながりが変わっていくのかを、わかりやすくお話ししていきます。
自分を愛している「つもり」になってしまう理由
自分を大切にすることは、とても良いことです。好きな服を着る、行きたい場所へ行く、やりたいことを我慢しない。これらは一見、自分を愛する行為に見えます。
ただし、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。それは「今この瞬間の気分」だけを満たしていないでしょうか。
本当の意味で自分を愛するとは、今の自分だけでなく、数か月後、数年後の自分も大切にする選択を重ねることです。暴飲暴食をしない、睡眠を削りすぎない、体調を崩すほど無理をしない。こうした地味な行動こそが、自己肯定感を土台から支えます。
一方で、「私は自分を愛しているから自由に生きる」と言いながら、生活が乱れ、体や心を後回しにしていると、周囲との関係にも少しずつ影響が出てきます。余裕がなくなり、知らないうちに人への配慮が減ってしまうのです。
周囲から愛されないと感じる人に共通する日常
周囲から愛されないと感じる人の多くは、実際に嫌われているわけではありません。ただ、人との距離感が少しだけズレていることが多いのです。
たとえば、「私は私。人は人」と割り切りすぎて、助け合いや思いやりを必要以上に避けていないでしょうか。自立と孤立は、似ているようでまったく違います。
自分を大切にする人は、同時に他人の立場や気持ちも尊重します。愚痴や悪口が少なく、必要以上に人を責めません。そうした態度は、言葉にしなくても自然と伝わります。
逆に、「自分を優先しているだけ」の状態が続くと、周囲は無意識に距離を取ります。本人は「なぜ?」と感じますが、原因は派手な言動ではなく、日常の小さな積み重ねなのです。
本当に自分を愛する人の行動は静かで現実的
本当に自分を愛している人は、とても静かです。過剰にアピールしませんし、「私は幸せ」と声高に言うこともありません。
健康的な食事を心がけ、無理のない生活リズムを保ち、できる範囲で体を動かす。気分が落ちたときは、自分を責めず、休む選択ができます。こうした行動が積み重なると、自然と表情が柔らかくなり、人に安心感を与えます。
その結果、「この人と一緒にいると落ち着く」「話しやすい」と感じてもらえるようになります。周囲から愛される感覚は、努力して得るものではなく、生活の質がにじみ出た結果なのです。
最後に
自分を大事にしているのに、周囲から愛されないと感じるとき。それは、あなたが間違っているからではありません。ただ、「自分を愛する」という言葉の意味が、少しだけズレている可能性があります。
自分を愛することは、贅沢をすることでも、好き勝手に生きることでもありません。心と体を守り、未来の自分が困らない選択をすることです。その積み重ねが、自然と自己肯定感を育て、人との関係を穏やかに変えていきます。
周囲からの愛は、無理に求めなくても大丈夫です。まずは、今日の食事、今日の睡眠、今日の言葉遣いを少しだけ丁寧にしてみてください。そこから、静かでやさしいつながりが、確実に広がっていきます。
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