恋をしているとき、人はどうしても相手を良く見ようとします。
信じたいし、疑いたくないし、できればきれいな物語の中にいたい。
その気持ちはとても自然で、やさしい心です。
でも、そのやさしさがあるからこそ、冷静に見なければならない現実があります。
それが、恋人とのお金の貸し借りです。
長く多くのご相談を受けてきましたが、ここに踏み込んだ関係で穏やかな未来へ進んだケースを、私はほとんど知りません。
お金を借りる人の心の中で起きていること
好きな人から「少しだけ助けてほしい」と言われたら、力になりたいと思いますよね。
頼られた、必要とされた、と感じてうれしくなる方も多いです。
けれど、ここで一度だけ立ち止まってほしいのです。
本当に大切に思っている相手に、借金のお願いをするでしょうか。
働いていれば方法はあります。
家族に頭を下げる、金融機関に相談する、行政の制度を調べる。
いくらでも手段がある中で、なぜ恋人なのでしょう。
それは、断られにくいとわかっているからです。
自分を受け入れてくれる存在だと知っているからです。
つまり心のどこかで、対等ではなく「甘えられる相手」「負担をかけても離れない相手」と見ています。
これは悲しいですが、現実です。
ここを見誤ると、お金の貸し借りは一度で終わりません。
また次が来ます。
愛があればお金は絡まないという現実
「困っているときに助けるのが愛では?」
そう感じる方もいらっしゃいます。
もちろん支え合うことは大切です。
でもそれは、人生を共に背負う覚悟がある関係の話です。
まだそこまでの責任を負い合っていない段階での恋人の立場でのお金の問題は、性質がまったく違います。
貸す側は不安を抱えます。
返ってくるのか、また言われるのではないか、本当は他の理由があるのではないか。
心が休まらなくなります。
一方、借りた側はどうなるか。
最初は感謝があっても、次第に「この人は出してくれる人」になります。
関係がゆがみます。
金額の大小は関係ありません。
千円でも、十万円でも同じです。
恋愛感情の上に上下が生まれた瞬間から、ふたりのバランスは崩れていきます。
本当に困っていそうに見えるときの対応
目の前で苦しそうにされると、胸が痛みますよね。
何とかしてあげたいと思うあなたは、とても思いやりのある人です。
だからこそ覚えておいてください。
お金を出さないことが、相手の尊厳を守る場合もあります。
人は自分で問題を乗り越えたときに力を持ちます。
恋人がすぐに解決してしまうと、その機会を奪うことになります。
「貸せない」という一言は冷たいようで、実は誠実です。
そこで不機嫌になる、連絡が減る、態度が変わる。
もしそうなるなら、その人の目的はあなたではなくお金だった、ということです。
厳しいですが、早くわかっただけ得です。
逆に、本気であなたを大事に思っている人は、
断られても関係を壊しません。
恥ずかしい思いをさせてしまったと、むしろ申し訳なく感じます。
そもそも問題を起こさないためにできること
後から悩まないためには、最初の段階の工夫がとても効きます。
自分の貯金や資産の話はしない。
余裕があると思わせない。
金銭的なことは各自で管理する姿勢を見せる。
これだけで、驚くほどの予防になります。
もしそれで離れていくなら、理由ははっきりしています。
あなたの人柄ではなく、条件を見ていたということです。
早めに分かって本当によかった、と未来のあなたが思います。
最後に
恋をすると、人はやわらかくなります。
信じる力が強くなります。
それは素敵なことです。
でも、信じることと、現実から目をそらすことは違います。
お金の貸し借りが始まったとき、
そこにはもう純粋な恋愛だけではいられない事情が入り込みます。
どうか、自分の人生と安心を守る選択をしてください。
あなたが大切にされる恋は、
無理をしなくても続いていきます。
苦しさや不安を抱えながら維持する関係は、
あなたを幸せには連れていきません。
大丈夫。
手放した先に、もっと穏やかでまっすぐな愛が待っています。
あなたには、それを受け取る価値がちゃんとあります。
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