人は、もう終わったはずの出来事なのに、なぜか何度も思い出してしまいます。
そのたびに胸がぎゅっと苦しくなったり、怒りや悲しみがよみがえったりします。
頭では「もう過去のこと」「忘れたほうがいい」と分かっているのに、心は置いていかれたまま。
スピリチュアルな視点で見ると、これは弱さではありません。
むしろ、とても誠実で、まじめに生きてきた人ほど起こりやすい現象です。
ここでは、人はなぜ傷ついた自分を手放せない理由をやさしく紐解きながら、
心が少しずつ軽くなる考え方をお伝えします。
傷つきは「自分を守った証」だから
人は傷つくと、その痛みをなかったことにしようとします。
けれど同時に、心の奥では「この痛みには意味がある」と感じています。
実は、傷ついた自分は「守った自分」でもあります。
大切なものを大切だと思えたからこそ、痛みが生まれました。
信じた、愛した、期待した。
そのどれもが、あなたの純粋さの証です。
だから心は、簡単に手放そうとしません。
傷つきを手放すことは、「あのときの自分を否定すること」だと、無意識に感じてしまうからです。
ここで無理に前向きになろうとすると、心はもっと頑なになります。
まず必要なのは、
「よく守ったね」「あのときの私は必死だった」
そう声をかけてあげることです。
心の傷を手放す方法は、忘れることではありません。
認めることから始まります。
痛みが「自分の居場所」になってしまうとき
長く続いた苦しみは、やがて自分の一部のようになります。
すると、人は知らず知らずのうちに「傷ついた自分」でいることで安心してしまうことがあります。
それは、変わらない痛みのほうが、未知の幸せより安全に感じるからです。
傷ついた自分でいれば、これ以上傷つくことはない。
期待しなければ、裏切られない。
これは弱さではなく、生き延びるための知恵です。
ただ、この状態が長く続くと、
「癒されない私」「うまくいかない私」という自己イメージが固まってしまいます。
過去のトラウマ 手放しが難しいのは、
痛みが「自分らしさ」になってしまうから。
ここで大切なのは、
「私は傷ついた人」ではなく
「私は傷ついた経験をした人」
と、そっと言い換えることです。
経験はあなたそのものではありません。
あなたは、もっと広くて、もっと自由な存在です。
手放しは「許し」ではなく「距離」
よく「許せば楽になる」と言われますが、
無理に許そうとする必要はありません。
手放しとは、感情を消すことでも、正当化することでもありません。
ただ、少し距離を置くことです。
出来事と自分の間に、空間をつくる。
感情に巻き込まれるのではなく、眺める位置に立つ。
守護天使から届くビジョンでは、
傷は「暗い塊」ではなく、「光を内包した結晶」として見えることがあります。
触れなくても、そこにあると知るだけでいい。
傷ついた自分を手放すとは、
「もう持ち歩かなくていい場所に置く」こと。
置いても、あなたの価値は何も変わりません。
むしろ、本来の軽さが戻ってきます。
人は、弱いから手放せないのではありません。
深く感じ、真剣に生きてきたから、手放すのに時間がかかるのです。
癒しは、急ぐものではありません。
今日できるのは、ほんの少し心をゆるめることだけでも十分です。
傷ついた自分も、もう一歩進もうとする自分も、
どちらもあなたです。
その両方を抱きしめられたとき、
自然と、必要のない痛みはあなたの手を離れていきます。
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